成願稲荷神社(じょうがんいなりじんじゃ)は、大神神社末社です。
御祭神は、宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)。
全ての食物を司ると共に、商売繁盛・開運招福・念願成就の霊験あらたかな、稲荷の神様です。
大神神社には平等寺、大御輪寺、浄願寺(尼寺)という三つの大きな神宮寺がありましたが、明治時代に行われた廃仏毀釈で三寺全てが廃寺となります。(平等寺のみ曹洞宗の寺院として再興。)
成願稲荷神社は大神神社の神宮寺の一つであった浄願寺(尼寺)の鎮守祠として、鎌倉時代の正応3年(1290)に創祀されたと伝わっています。
室町時代の三輪山古図を平等寺で見つけました。
じっくり見ますと、何やら浄願寺という文字にも見えるような?
もしかしたら、この赤〇印辺りが、浄願寺であったのかも知れないです。
毎年三月初午の日に例祭が行われ、昔懐かしい旗飴が参列者に配られます。
大神神社から少し離れている場所にあるのですが、参拝される方が絶えないという印象です。
境内はとても気持ちが良く、清々しい感じの神社でした。
【所在地】奈良県桜井市三輪
【御朱印】なし
【駐車場】なし