添御県坐神社(そうのみあがたにますじんじゃ)は、奈良県奈良市三碓(みつがらす)に鎮座されています。延喜式内社。
ちょっと長くて読みにくい名前の神社ですよね('◇')ゞ
県(あがた)とは、律令体制以前の朝廷の直轄地で、ここは主に皇室に木材や薪を納めていた料地のため「御」の字をつけ御県(みあがた)と言われていました。
大和には他に高市・葛木・十市・志貴・山辺の五つの県があります。
ご祭神は建速須佐ノ男命、武乳速之命、櫛稲田姫之命。
ご祭神の中の武乳速之命(たけちばやのみこと)の本当の名は、添御県の一帯を開発して治めていた首長の長髄彦(ながすねひこ)とされ、鎮座の起源は奈良時代以前のおよそ古墳時代まで遡ることができるようです。
境内は古代の香りが漂う異空間のような感じがしました。
それでは、添御県坐神社へと参りましょう。
参道
近鉄富雄駅から1キロ程歩くと、社号表が見えてきました。
長閑な田園風景が広がるええトコです。
暫く歩くと鳥居が見えてきました。
こんもりとした山の中にあるようで、とってもワクワクしてきましたよ(笑))
参道途中には観音さま
こちらも観音さま
到着しました♪
この階段を上がっていくと境内のようです。
境内
まずはサクッと境内案内図を♪
赤色□で囲った所は、現在、福神宮・九ノ明神が鎮座されている場所です。
手水舎
人を感知してお水が出てくるタイプでした。
割拝殿
拝殿内には歴史を感じる大きな絵馬が奉納されていました。
この絵馬は明治12年(1880)9月に奉納され、この三碓地区でコレラが流行した事を伝える貴重な資料であるそうです。
本殿(重要文化財)
割拝殿から本殿が見えます。
本殿を見る為にグルっ・・っと裏へ。
実は、この本殿が見たくてこちらにやってきたのです。
こちらの本殿、昭和41年の解体修理の際に殿内から墨書きが発見され、南北朝時代末期の永徳3年(1383)11月に建立された事が解りました。
神社建築で南北朝時代まで遡れる建造物は全国でも希少であるようです。
現在、国の重要文化財に指定されています。
建築の様式は五間社流造と言い、柱間が五つに分かれ、柱が細く繊細な室町時代の様式を伝えています。
内部も五部層に分かれ、神坐の間の上には破風が三ケ所付いています。
ずっと見ていたくなる美しい本殿でした。
本殿前には子授石がありました。
末社
福神宮
奈良時代に三碓地域を治めていた小野福麿公が祀られています。
九ノ明神
小野福麿公の9人の随身が祀られています。
手前から恵美須神社、英霊殿、神楽殿
天之香具山神社
かつてはこの付近で良質陶土が採られたことに因む社と考えられています。
龍王神社
雨乞いにご利益のある龍神がご祭神です。
龍王池
御朱印
富雄駅でランチ
富雄駅から5分ほど歩いた所にある「Green Garden」でランチを頂きました。
ネパール料理のお店のようで、スパイスが効いたカレーがとっても美味しいかったデス♪。
アクセス
【所在地】〒631-0061 奈良市三碓3丁目5番8号
【電話】0742-43-1428
【御朱印】あり。
【駐車場】あり。
【アクセス】近鉄富雄駅から約1キロ。徒歩15分程。
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