大行事社（だいぎょうじしゃ）は、大神神社末社で奈良県桜井市三輪に鎮座されています。
御祭神は、事代主神（ことしろぬしのかみ）、八尋熊鰐神（やひろのわにのかみ）、加屋奈流美神（かやなるみのかみ）。
三輪山平等寺へ行く途中の道で、遠くに見えるこちらの神社が見えました。
気になって行ってみますと・・。
坂道を上って行った所に、大行事社は鎮座されていました。
御由緒書きによりますと、御祭神の事代主神は「恵比須さん」として親しまれ、ここ三輪町内にある恵比須神社の元宮であると書かれていました。
三輪山麓には日本最古の市場である海柘榴市（つばいち）があったとされ、御祭神は市場の守護神であり、三輪素麺の相場の神様として篤く信仰されているようです。
三輪山平等寺で見つけた室町時代の三輪古図にも、大行事社の記述がありました（青〇）。
少し下に、鳥居も見えます。
多分、室町時代はあの鳥居から参道を歩いて、こちらの大行事社まで参拝に来られていたのでしょう。
古図にある大行事社の前から続く一本道は、今現在のこの道なのかも知れないです。
この道の先に鳥居があったのかも知れません。
遥か向こうに見えるのは、大和三山の一つである耳成山です。
室町時代の古図と比べてみますと、歴史を感じ、なんとも感慨深いものがあります。
【所在地】奈良県桜井市三輪
【御朱印】なし
【駐車場】大神神社駐車場を利用