関西の寺社めぐり

勧修寺 桜が美しい京都の門跡寺院【御朱印】

勧修寺(かじゅうじ)は、京都市山科区にある門跡寺院です。

平安時代中期、昌泰3年(900)に、醍醐天皇が生母の藤原胤子(ふじわらのいんし)の追善の為に創建されました。

寺号は醍醐天皇の祖父、藤原高藤の諡号をとって勧修寺と号します。

真言宗山階派の大本山、山号は亀甲山。

 

私が訪れたこの日は、お花見にはまだ少し早いような感じでしたが、随心院へ行く前に行ってみることにしました。

なんてったって、JR東海の「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンポスターがあまりにも素敵だったので(笑))

では、勧修寺へとご案内しましょう。

京都地下鉄東西線 小野駅を下車して歩いていますと、こんな看板が。

これは、御親切に有難いです♪
道に迷うこともなく辿り着きました。

 

白壁沿いの桜、三分咲と言ったところでしょうか。

 

山門をくぐって中に入ります。

 

宸殿(京都市指定文化財)

宸殿は、江戸時代前期、元禄10年(1697)に明生天皇の旧殿を賜り移築したものと伝わっています。

建物は入母屋造、桟瓦葺で、内部は書院造りとなっています。

 

宸殿の屋根の左上に鳳凰?

よ~く見ますと、アオサギがポーズをとっていました。

 

拝観料600円を受付でお支払いして、宸殿から中に入っていきます。

中は、撮影OK。

これはすっごくうれしいですね。

宸殿→書院→本堂と中で繋がっていて、順路に沿って拝観します。

 

書院(重要文化財)

書院の内部は、門跡の御座所である「上段の間」、対面所としての「次の間」、門跡の私室と思われる「柳の間」などからなってきます。

上の写真は「次の間」ですが、江戸時代初期の絵師で宮廷絵所預を務めた土佐光起の筆による「近江八景図」が描かれています。

 

下の写真は、「近江八景図」を部分拡大したものですが、「瀬田の唐橋」を渡る大名行列(赤マル)や、右上(青マル)には紫式部ゆかりの寺としても名高い石山寺が描かれています。

 

上段の間

「上段の間」には、「勧修寺棚」と称される違棚があり、床の間には江戸時代前期から中期の絵師・土佐三成(土佐光起の子)の筆による「竜田川紅葉図」が描かれています。

 

本堂(京都市指定文化財)

本堂は、江戸時代前期、寛文12年(1672)に霊元天皇より仮内待所を賜り、移築したと伝わっています。

御本尊である千手観世音菩薩さまがおられました。

千手観世音菩薩像は、醍醐天皇の等身像と伝えられています。

 

五大堂

 

観音堂

御本尊は観世音菩薩。

昭和6年(1931)に再建で、「大斐閣」とも呼ばれています。

 

「そうだ京都、行こう。」のポスターみたいに桜が満開ではないのですが、こちらは五分咲きと言った所でしょうか。

でも、これだけ咲いてくれていてうれしい♪

 

ちなみに、こちらがJR東海「そうだ京都、行こう。」の勧修寺のポスター。

やはり、満開は美しいですね(笑))

 

庭園

庭園は「勧修寺氷池園」と呼ばれ、平安時代以来と伝える氷室池を中心とする池庭と、貞享3年(1686)に後西院旧殿を賜って建てられたという書院の南に広がる平庭の二つの部分から成る池泉庭園です。

 

 

氷室池

氷室池は南にさらに広がっていたそうですが、豊臣秀吉の伏見城築城の際に新道建設の為に埋められ、現在の大きさに。

 

池にはアオサギや、鴨も。

 

夏には睡蓮の花が咲き、季節の折々に美しい姿を見せてくれるようです。

 

書院前庭には、樹齢約750年と言われるヒノキ科の常緑低木「ハイビャクシン」が地面を這うように枝を延ばしていました。

 

「ハイビャクシン」に埋もれるように、水戸黄門で有名な水戸藩2代藩主であった水戸光圀公が寄進した「勧修寺型灯篭」が配されています。

ハイビャクシンに埋もれて、灯篭がよく見えないですね。

ぐるっと回り込んで、パチリ♪

こちらの灯篭、ちょっと変わった形をしています。

ハイビャクシンに覆われるようにして配されていましたので、見落とさないように。

そういう私も、見落としそうになりましたが(笑))

 

勧修寺御朱印

御朱印をお願いしましたら、ご住職さんが外出中とのこと。
書置きを拝受致しました。

 

【所在地】京都府京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
【御朱印】あり
【駐車場】あり
【札所】真言宗十八本山10番
【拝観料】大人400円、子供(小中学生)200円
【アクセス】京都地下鉄東西線「小野駅」下車 徒歩6分

 

平成30年度春の特別公開は3月24日(土)~4月15日(日)受付9時~16時まで。
●特別公開期間の拝観料は、大人600円、小中学生300円。
●特別公開期間中は、駐車場のご利用ができません。

 

 

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