切目神社(きりめじんじゃ)は、和歌山県日高郡印南町に鎮座されています。
九十九王子の一つで、切目王子社とも呼ばれており、崇神天皇67年(二~三世紀)の建立と伝えられています。
九十九王子社の中でも五体王子と呼ばれる五つの大きな王子社の一社です。
初めて訪れた切目神社は、多くの歴史が残る素晴らしい神社でした。
それでは、切目神社へと参りましょう。
境内
鳥居をくぐると、神秘的な境内が広がっていました。
頭上に、「国寶 切目懐紙の社 切目五体王子社」と書いてあるのが見えます。
「切目懐紙」とは、後鳥羽上皇が熊野三山参詣の途中に宿泊した切目王子社で催した歌会で詠んだ和歌を書いた熊野懐紙(くまのがいし)のことで、現在、後鳥羽上皇、藤原家隆、飛鳥井雅経、寂蓮法師などの筆跡三十数枚が残っていて、国宝に指定されています。
境内には後鳥羽上皇が切目王子社で詠まれた歌碑がありました。
遠山落葉
あきのいろはたにのこほりにとどめをきて こずゑむなしきをちのやまもと
(秋の紅葉の色は谷の氷にとどめ置いて、梢がすっかり葉を落とした遠くの山の麓。)
海辺晩望
うら風になみのをくまて雲きえて けふみか月のかげぞさびしき
(浦風に波の彼方まで雲が消えて、今日は三日月の光が寂しいことだ。)
拝殿
御祭神は、天照大御神より五代にわたる神様。
天照大御神~正哉吾勝速日天忍穂耳尊~天津彦彦瓊瓊杵尊~彦火火出見命~彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊。
摂末社
左から、大塔神社・地宗神社・浦安神社。
大塔神社には、大塔宮護良親王が祀られています。
大塔宮護良親王は後醍醐天皇の皇子で、熊野へと向かう途中、切目王子社に参詣し宿泊されました。
夢で「熊野ではなく、吉野に向かいなさい」というお告げを受け、切目川から十津川へと逃れ、吉野に向かったと伝わっています。
樹齢約300年と伝わるとても大きなホルトの木です。
幹周約4メートル、根廻り6メートル、高さ約16メートル。
建立されなかった碑
境内に大きな石が2つありました。
この石は、碑になる予定でしたが、残念ながら放置されたままのようでした。
残念(´;ω;`)ウッ…
パワースポット
長床と書かれた場所で、パワースポット地図を見つけました。
現在地は鳥居の所です。
この地図によると、本殿の裏と大塔神社の裏がパワースポットのようです。
私は、残念ながら、ちゃんとチェックしなかったので・・・現在地を示す小さな赤〇をパワースポットと勘違いしてまして・・(;'∀')
ちゃんと読まないとダメですねぇ(笑)
これを見た方は、是非ともパワースポットへ♪
安珍と清姫の悲恋物語
道成寺に伝わる「安珍と清姫の悲恋物語」。
清姫が安珍を追いかけるのですが、安珍に追いついたとされる場所が切目五体王子だと絵巻にも書かれています。
道成寺絵巻はコチラから
御朱印
拝殿前に書置きの御朱印が用意されていました。
アクセス
【住所】〒645-0013 日高郡印南町西ノ地328
【電話番号】0738-44-0239
【駐車場】あり。
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