日部神社(くさべじんじゃ)は、大阪府堺市西区に鎮座している式内社です。
明暦年間(1655~57)に火災にあい、旧記・社宝等を焼失したため、創建年代・社歴などは明らかではありません。
主祭神は彦坐命(ひこいますのみこと)・神武天皇(じんむてんのう)・道臣命(みちおみのみこと)。
彦坐命は日下部氏の祖神で、この一帯を拠点としていた日下部氏が祖神を祀ったものと思われます。
日下部氏の子孫の中には、日本のおとぎ話「浦島太郎」のモデルとして知られる「浦嶋子」がいます。
浦嶋子の祖先とされている日下部氏は、古代、丹後半島の海岸部を治め、大きな勢力を持っていたとされる海人の日下部氏の一族です。
少し脱線してしまいましたが(笑)、それでは日部神社へと参りましょう。
境内
「古事記」によると、神武天皇が東征の際に上陸し、長髄彦と最初の戦いをした「盾津(日下の蓼津)」は、生駒の麓にある東大阪市日下辺りではないかと思いますが、本居宣長によって書かれた「古事記伝」によると、この一帯のようです。
日部神社案内
二の鳥居
参道には桜の木がありました。
私が訪れたのが3月中旬でまだ蕾でしたが、桜が咲くときれいなんだろうなぁ。
綺麗なお花が生けられた手水
思わず笑みがこぼれて、うれしくなりました(笑)
拝殿
御祭神は彦坐命(ひこいますのみこと)・神武天皇(じんむてんのう)・道臣命(みちおみのみこと)。
明治44年に合祀された鶴田村にあった八坂神社の須佐之男命・菅原神社の菅原道真公・熊野神社の伊邪那美命。
祖霊社
遥拝所
横から本殿が見えました
本殿は、旧八坂神社の本殿で南北朝時代の建築(国の重要文化財)。
収蔵庫
かつて本殿右脇にあった「正平二十四年己酉卯月八日」の銘文を持つ石灯籠(国の重要文化財)は収蔵庫に移され、もとの場所には複製品が置かれています。
※本殿と石燈籠は、毎年6月30日に行われる大祓式の神事で拝見する事ができるようです。
動画
御朱印
季節を彩った「花札御朱印」を頂く事ができます。
三月の花札御朱印(桜)を拝受しました。
アクセス
【所在地】大阪府堺市西区草部262
【駐車場】参拝者無料駐車場あり(鳥居の横にあります)。
【交通アクセス】JR阪和線「鳳駅」下車、南海バス「石橋バス停」下車徒歩約5分。
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