矢田寺(やたでら)は、奈良県大和郡山市にある高野山真言宗の寺院です。
正式には「金剛山寺」と言いますが、古くから「矢田寺」「矢田のお地蔵さん」と呼ばれ親しまれています。
矢田寺は、天武天皇の勅願により智通(ちつう)僧正が開基されたお寺です。
智通僧正は、玄奘三蔵から法相宗を学び、日本に伝えた僧侶でもあります。
矢田寺の境内には約10,000株、約60種のアジサイが植えられていて「あじさい寺」としても有名です。
では、色とりどりのあじさいが咲き誇る矢田寺へとご案内しましょう。
境内
駐車場に車をとめ、参道を歩いて行きますと山門が見えてきました。
通常、矢田寺は入山料が無料なのですが、あじさいの期間は入山料500円です。
矢田寺案内図
境内案内図を見るとわくわくしてきます(笑)
広そ~ぅ!!
開山当初は七堂伽藍四十八ヶ坊が造営されていましたが、今は大門坊、南僧坊、北僧坊、念佛院の四つの塔頭から成り立っています。
その中のひとつ、大門坊
おじさんが熱心に写真を撮っておられたので、近づいてみますと・・・。
娑羅の花は、朝に開花して夕方には落ちてしまう「一日花」。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理を顕す・・・」
平家物語のうたを思い出しますね。
念佛院
味噌なめ地蔵
こちらの味噌なめ地蔵には面白いお話があります。
味噌なめ地蔵の横にあった説明原文のまま載せます。
味噌なめ地蔵伝説
昔、大和郡山の農家に一人の女の人がおってな、自分の家で味噌をつくったが、うまくできないので困っていたそうな。
ある夜、その人の夢の中に矢田寺の石地蔵尊があらわれてな、こういったんじゃ。
「わしにその味噌を食べさせてくれんか、そうしたら良い味になるようにしてみせよう」
そこで、翌朝女の人は矢田寺へお参りをし、その石地蔵に味噌をお供えしたうえに、口にべったり味噌を塗って帰ってきた。
そして自分の家の味噌をなめてみると、すごく味の良い味噌になっていたそうな。
それからは誰というともなく、「味噌なめ地蔵」、「味噌食い地蔵」といわれるようになったということじゃ。
今でも時々味のよい味噌が出来ますようにと、お地蔵さんの口に味噌を塗って帰る人がいるということじゃ。
本堂
矢田寺の御本尊は地蔵菩薩さまです(重文)
講堂
こちらの講堂の奥に春日社(重文)があります。
お参りしていた方がいらしたので、後で行こうと思って忘れてしまいました(´;ω;`)ウッ…
写真もなく・・・。
また来年行く予定ですので、その時のお楽しみということで。
閻魔堂
北僧坊
北僧坊ではとてもかわいい御朱印が頂けるようです。
南僧坊
南僧坊で御朱印を頂くと、矢田寺御本尊さまの御影を頂けます。
矢田寺境内はとても広く、四国八十八所霊場めぐりもできます。
さすが、お地蔵さんとあじさいのお寺ですね。
境内には、お地蔵さんとあじさいがいっぱいです。
あじさい大庭園
お待たせしました!
あじさい大庭園へと参りましょう~♪
あじさい渓谷のようですよ!
矢田寺のあじさい大庭園。
あじさいの森に迷い込んだ感じで、とても素敵でした。
今まで私が見たあじさい園の中でダントツ1位です♪
矢田寺へは初めて来たのですが、とても心落ち着く素敵なお寺でした。
また、あじさいの季節に行きたいな(^^♪
御朱印
矢田寺本堂御朱印(右)・南僧坊御朱印(左)
動画
(2022年7月撮影)
アクセス
【所在地】奈良県大和郡山市矢田町3506
【御朱印】あり。
【札所】大和十三佛霊場第五番。
【駐車場】近くに有料駐車場あり。
【入山料】あじさい期間中のみ500円
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