御厨子(みずし)観音妙法寺は、 奈良県橿原市にあるお寺です。
吉備真備(きびのまきび)が、入唐留学によって学芸を修めるとともに、唐から無事に日本に帰ることができたことに感謝し、735年(天平7年)に善覚律師(吉備真備の子)に命じて観音堂を創建させたことに始まります。
境内は「磐余の池」を望む高台にあり、境内入り口近くには、大津皇子が辞世の句を詠んだとされる句碑が建立されています。
初めて訪れたみずし観音。
とても長閑な場所にありました。
それでは、みずし観音へと参りましょう。
境内
みずし観音は一願成就のお寺
この坂道をテクテクと歩いて行きます♪
この階段の下に光明不動さんがいらっしゃるそうです。
この自然石の中にお不動さまが見えれば、眼病が治ると伝えられているとか!
う~ん('◇')ゞ よく見えなかった・・(泣)))
こちらは、ぼけよけ地藏尊
ぼけよけ地蔵尊二十四霊場の第十四番札所となっています。
慈悲の心にあふれたお地蔵さまは、ほかの菩薩さまと違って、道ばたや町の辻でよく出会います。
これは、お地蔵さまが、堂塔のそびえ立つお寺に縁の遠い庶民のために、荘厳されたお堂を出て、みなさまに救いの手を差し伸べようとなさっているからです。このお地蔵さまは、当山の一願成就の観音さまのお仕事のうち、「ぼけよけ祈願」の成就を支援しようと、ここに降り立たれました。
このお地蔵さまに、ぼけよけの願いをなさいましたら、本堂に出向いて、このお地蔵さまを差し向けて下さった観音さまにもお礼をおっしゃって下さい。
当山での「ぼけよけ祈願」は、般若心経の巻物一巻をお供えいただくことによってさせていただきます。
お供えいただいたお経は、お地蔵さまの台座の下に収納いたします。
なお、般若心経の巻物は、一巻二千円で当山に常備しております。
庫裏の前の池には鯉も♪
幸(さち)よびの鐘
鐘の前には作法が書いてあり、作法に従って、ゴーン!っと撞かせて頂きました。
やっと、本堂まで来ました♪
手水
本堂
御本尊は十一面観世音菩薩(胎内には馬頭観音が入っておられます)。
吉備真備の観音信仰をそのまま受け継ぎ、「クモ観音」、「知恵観音」とも呼ばれ、 一願成就(一つのことを願えば、その願いがかなう)に霊験があると言われています。
観音さまが化身となって助けてくれた苦境の数々。
観音さまのご加護に感謝して、このお寺が創建されました。
小さな鐘もいい音色~♪
水子・子育て地蔵尊
大津皇子の歌碑
みずし観音の東側の低地には「磐余池(いわれのいけ)」があったといわれています。
お寺が磐余池の端の方にあった(水尻にあった)ことから、「みずしり観音」→「みずし観音」となったという説があるとか。
また、磐余池は大津皇子が辞世の句を詠んだ場所でもあります。
「ももづたふ磐余(いわれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」
「磐余の池に鳴く鴨を見ることも今日限りで、私は雲の彼方に去ってしまうのだろうか。」
謀反の疑いで自害した大津皇子。
どのようなお気持ちでこの辞世の句を詠まれたのかと想像すると、胸が締め付けられる思いになります。
動画
御朱印
アクセス
【所在地】奈良県橿原市東池尻町420
【札所等】ぼけよけ二十四地蔵尊霊場。
【お手洗い】あり。
【駐車場】無料駐車場あり。
【交通アクセス】JR桜井線香久山駅下車南へ1㎞、または、近鉄大阪線大福駅下車南へ1.3㎞。
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