櫻井神社(さくらいじんじゃ)は、兵庫県尼崎市にある神社です。
2018年に復元された尼崎城の近くに鎮座されています。
御祭神は、初代櫻井松平信定公より十六代櫻井忠興公までの十六柱。
明治十五年(1882)、尼崎城城内に初代櫻井松平信定公以下、歴代城主を祀るために建立されました。
近年では、ジャニーズアイドル「嵐」の櫻井翔さんと同じ名前の神社であることから、「嵐の聖地」としても人気のようです。
それでは、櫻井神社へと参りましょう。
目次
境内
鳥居
尼崎城を経由して来たのですが、どうやらこちらは神社の裏手側になるようです(;'∀')
鳥居の横には「尼崎市発祥之地 尼崎城跡」の碑。
現在、櫻井神社が建立されているのは、かつてあった尼崎城西三の丸跡です。
手水舎
拝殿
近くに国道43号線が走っているのですが、境内はとても静かで心地いいです。
拝殿には、櫻井神社の社紋
「櫻井櫻」と言い、日本で唯一の社紋です。
桜の中に菊が描かれています。
拝殿の瓦にも注目♪
ピンクの櫻井櫻がかわいいです。
本丸御殿の棟瓦
弘化3年(1846)、尼崎城本丸御殿が即日全焼してしまいましたが、領民の協力もあって翌年の6月28日に完成。この瓦は再建された尼崎城本丸御殿の棟瓦です。
十二代藩主忠告公の亀文
拝殿横に、元和四年(1618)尼崎城築城当時、外堀に架かっていた橋の石杭が残っています。
赤↓のところです。
石杭には「先づ(まづ)霞(かす)む 竈々(かまどかまど)や民の春」と書かれた、十二代藩主忠告(ただつぐ)公の亀文(きぶん)が残されています。
尼崎城の代々の藩主は、文芸・芸能に優れていたようで、中でも忠告公は文学・絵画・乗馬等に秀でておられたので、学問・芸術・武道の神様として崇敬されています。
願い事が叶うように句碑を撫でてお参りするといいそうですよ。
私は・・・写真がないことからもお察しがつくかと思いますが、撫でてくるのを忘れてます(-_-;)
摂末社
契沖神社(学問の神)
国学の祖契沖が祀られています。
契沖(けいちゅう)は、江戸時代中期の真言宗の僧であり、古典学者(国学者)。
契沖は1640年、西三の丸(櫻井神社建立地)において出生、十一才までこの地で育たれました。
櫻井神社近くに契沖生誕の比定地の碑があります。
多賀得(おおがえる)
尼崎瓢箪山稲荷神社
方位や食物を司る神、ウカノミタマノカミを祀っています。
はくあい地蔵
尼崎城最後の城主、忠興(ただおき)公は、西南戦争(1877)が始まり、日毎に戦傷者が増える事を聞き、有志救護団「博愛社」を結成し、自らも戦地に赴き、敵味方関係なく戦傷者を看護されました。
これが明治政府・世界赤十字社に認められ「日本赤十字社」の誕生に至ります。
その後、尼崎最初の学校、開明小学校を開設。
明治二十三年(1890)には、櫻井神社境内に尼崎最初の幼稚園が誕生し、この時に子供たちの無事成長を願って祀られたのが「はくあい地蔵」です。
櫻井神社表入り口
尼崎城から歩いて裏口から入ってしまったようですが、こちらが表入り口。
こじんまりとしたとっても素敵な神社でした。
歴代城主が文学・芸能に優れていたことや契沖の誕生地であることから、特に学問や芸術、芸能ご利益を頂ける神社なのかなぁ・・っという印象です。
櫻井神社御朱印
御朱印にも「櫻井櫻」の印があって素敵です。
初穂料500円。
オリジナル御朱印帳あり。
アクセス
阪神尼崎駅から南へ徒歩約15分。
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