丹生都比売神社(にふつひめじんじゃ/にうつひめじんじゃ)は、和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にあります。
別称として「天野大社」「天野四所明神」とも言われていて、全国に約180社ある丹生都比売神を祀る神社の総本社です。
初めて訪れた丹生都比売神社は、とても清々しく、歴史を感じられる素晴らしい神社でした。
本殿、楼門および境内は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されています。
それでは丹生都比売神社へと参りましょう。
目次
御由緒
丹生都比売神社が創建されたのは今から1700年以上前のことと伝わっています。
天平時代に書かれた祝詞である『丹生大明神告門(にうだいみょうじんのりと)』によれば、丹生都比売大神は紀ノ川流域の三谷に降臨、紀州・大和を巡られ農耕を広められ、この天野の地に鎮座されました。
弘法大師が高野山金剛峯寺を建立するにあたって、丹生都比売神社が神領を寄進したと伝えられ、古くより高野山とも深い関係にある神社でもあります。
境内
境内図
外鳥居
両部鳥居の様式。
両部とは密教の金剛界・胎蔵界のことで神仏習合の特色を表しています。
丹生都比売神社は高野山とも深い関係にあったので納得ですね。
輪橋
神様が渡られる神橋ですが、丹生都比売神社の輪橋は神さまのおかげをいただくために、参拝者も渡ることができるようになっています。
私が訪れた時は、冬場凍結による転倒防止の為、3月12日まで通行禁止になっていました( ノД`)シクシク…。
鏡池
不老長寿になった八百比丘尼(やおびくに)という尼僧は池にその姿を映し、年老わない自分を嘆き鏡を投げ入れたと伝わっている池です。
禊橋と中鳥居
中鳥居も両部鳥居。
中鳥居をくぐると、とても美しい楼門が迎えてくれました。
楼門
1499年(室町時代)に建立された入母屋造・檜皮葺きの楼門。
本殿とともに重要文化財です。
本殿
室町時代に再建されたもので、屋根は檜皮葺、一間社春日造では国内最大級の規模です。
【御祭神】
第一殿:丹生都比売大神 (にうつひめのおおかみ)
第二殿:高野御子大神 (たかのみこのおおかみ)
第三殿:大食津比売大神 (おおげつひめのおおかみ)
第四殿:市杵島比売大神 (いちきしまひめのおおかみ)
若宮:行勝上人(ぎょうしょうしょうにん)
神社の発展に尽くした高野山の僧侶。
境内社 佐渡神社
明治時代に上天野地区の諸社を合わせてお祀りされています。
ご利益
丹生都比売大神はすべての災厄を祓って下さる神さまとして、広く崇敬されています。
「不老長寿」「病気平癒」「農業の守り神」。
高野御子大神は、弘法大師を高野山へ導いたことから「導きの神」とも言われています。
大食都比売大神は、「あらゆる食物に関する守り神」。
市杵島比売大神は「財運と芸能の神」。
大峰修験者の碑と光明真言曼荼羅碑
大峰修験者の碑(右)
石柱四基は大峰修験者(山伏)が、大峰入峯に際し建てた記念碑で最も古いもののひとつで、県指定文化財です。
光明真言曼荼羅碑(左)
寛文二年(1662)に建立され、正面の円形の部分に、中央下より、時計の針の進む方向に、梵字で光明真言が、背面には多くの僧名が刻まれています。
花盛祭
ご祭神に花を供え春の訪れを寿ぐ祭りで、当日は季節の花を竹筒に入れ参道に飾ります。
午後から行われる「渡御の儀」は古く、鎌倉・室町時代に行われ、神輿行列が和歌山市内の和歌浦にある玉津島神社までご巡幸した「浜降り神事」が起源となっています。
おみくじ
ちょっと変わっていた「日本の神話おみくじ」。
大吉など吉凶の表示がなく、ひいて選んだ神様の物語から、今の自分に必要な事が示されているそうです。
丹生都比売神社 御朱印
右:世界遺産15周年記念の御朱印 初穂料500円
左:通常御朱印 初穂料300円
世界遺産15周年記念の御朱印と通常御朱印の2種類頂きました。
アクセス
【所在地】和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
【TEL】0736-26-0102(午前8時30分から午後4時30分)
【札所等】神仏霊場巡拝の道第12番(和歌山第12番)
【駐車場】参拝者無料駐車場あり。
【アクセス】・JR和歌山線 笠田駅からバス:かつらぎ町コミュニティバス(天野コース、丹生都比売神社行)で終点「丹生都比売神社」バス停下車すぐ。
かつらぎ町コミュニティバス時間詳細はコチラ
・タクシー:約15分
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