誓願寺での参拝を終え、少し歩いて同じ上本町西エリアの専念寺(せんねんじ)を訪ねました。
ここは大阪新四十八願所阿弥陀巡礼の第二十七番札所。
北条氏の由緒を持つ歴史ある寺院です。
それでは専念寺へ参りましょう。
所在地:大阪府大阪市中央区上本町西4-1-15
御本尊:阿弥陀如来立像
歴史・由緒
文禄3年(1594)河内国狭山藩祖北条氏規の請願により、寂蓮社頂誉上人が開山した浄土宗の寺院です。
もとは北条義時が建保4年(1216)に伊豆国の北条時政の墓所に建立したのを端緒に、氏規が住持頂誉上人を大坂に迎え、自邸に寺を建立したのが開山の由緒とされます。北条氏という武家との深い縁を持つ寺院です。
寛永年間(1624~1644)には檀徒の手で堂宇が造営された記録も残されています。のちに三代将軍家光の都市計画で現在地に移転しました。
戦災を免れた数少ない寺院の一つですが、老朽化のため平成に入って立派な本堂が再建されました。
本尊阿弥陀仏像は肉身部を金泥(きんでい)に彩色、衣部を漆箔で覆う立像で、来迎印を結んでいます。製年時、室町時代。作者は不明。
阿弥陀巡礼の四十八の願い
阿弥陀如来が法蔵菩薩として修行していた時、すべての人々を救うために立てられた四十八の誓願。
大阪新四十八願所巡礼は、この一つひとつの願を辿る旅です。
専念寺には第二十七願「所須厳浄の願」が配当されています。
【原文】
設我得佛 國中人天 一切万物 嚴淨光麗 形色殊特 窮微極妙 無能稱量 其諸衆生 乃至逮得天眼 有能明了 辯其名數者 不取正覺
【現代語訳】
私が仏となるとき、私の国の人々と天人、そしてあらゆる万物が厳かに浄らかで光り輝き、その形や色が特別に優れ、極めて微妙で素晴らしく、誰もその素晴らしさを言い表すことができず、たとえ天眼を得た衆生であっても、その名前や数をはっきりと弁別できないほどでなければ、私は仏とならない。
【大意】
極楽浄土の人々やあらゆる万物が、限りなく美しく荘厳され、その素晴らしさは言葉では言い表せないほどであるという誓いです。浄土に往生した者も、浄土に存在するあらゆるものも、清浄で美しく、完璧な世界であることを示しています。
うへもなき みのりのくには 物ごとに ひかりやそへて 身をてらすらん
この上なき法(みのり)の国(極楽浄土)では、あらゆる物事に光が添えられ、身を照らしているだろう。
この和歌は、第二十七願「所須厳浄の願」が示す、極楽浄土のあらゆるものが厳かに浄らかで光り輝き、美しく荘厳されているという願の意味を詠んでいます。「物ごとに ひかりやそへて」という表現が、浄土の万物が光り輝く様子を美しく表現しています。
境内の見どころ
境内で目を引くのは、平成5年(1993)に建てられた、古建築の風合いを生かした壮大な新本堂です。
立派な新本堂
大きく立派な佇まいで、戦災を免れた数少ない寺院として長く守られてきた歴史を継承しながら、平成の時代に再建された威厳ある本堂が印象的です。
本堂の中には入ることはできませんでしたが、室町時代作の本尊阿弥陀仏立像が安置されているようです。肉身部を金泥(きんでい)に彩色し、衣部を漆箔で覆う立像で、来迎印を結んでおられるとのことです。
境内には旧阿弥陀巡礼の碑も残されており、江戸時代から続く巡礼の歴史を今に伝えています。
境内に残る旧阿弥陀巡礼の碑
御朱印
大阪新四十八願所阿弥陀巡礼の御朱印はセルフスタイル。
御朱印はセルフで
見本の通りにスタンプを押すだけで完成!
阿弥陀巡礼の御朱印
スタンプが少しかすれてしまいました('◇')ゞ
アクセス
【所在地】大阪府大阪市中央区上本町西4-1-15
【交通アクセス】
Osaka Metro千日前線・谷町線「谷町九丁目」駅より徒歩約5分、近鉄奈良・大阪線「大阪上本町」駅より徒歩約10分
参拝メモ
誓願寺からすぐ近くに位置し、上本町西エリアの札所巡りとして効率よく回ることができます。
印象に残ったのは、平成に建てられた大きく立派な本堂です。古建築の風合いを残しながらも堂々とした佇まいで、戦災を免れた寺院の歴史の重みを感じさせてくれます。
境内には旧阿弥陀巡礼の碑が残されており、江戸時代から続く巡礼の歴史を今に伝えています。この碑を見ると、自分も長い巡礼の歴史の一部を辿っているのだと実感します。
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