妙見寺(みようけんじ)は、大阪府南河内郡太子町にある曹洞宗のお寺です。
山号は天白山。
日本最古の国道といわれる竹内街道が通っている、歴史を感じる長閑な町にあります。
それでは、妙見寺へと参りましょう。
ご由緒
もとは現在地より東方の妙見山(天白山)西麓にありました。
推古天皇6年(598年)、蘇我馬子の創建で、七堂伽藍を備えた真言宗の大寺であったと伝わります。
南北朝の乱の兵火で被害を受け焼失しますが、寛文年間(1661~1673)祖浄悦によって再興され、真言宗から曹洞宗に改宗。
明治に入り廃仏毀釈運動の煽りを受け、明治六年(1873)廃寺となります。
しかし、鎌田誓由らが明治十三年(1881)に現在の地に妙見寺を再興し、現在に至っています。
旧寺跡からは、奈良時代の古瓦が出土しています。
境内
山門
本堂
御本尊は十一面観音菩薩で、長谷寺(奈良県)の十一面観音菩薩と同木と伝わります。
春日佛師作。
本堂の前には、きれいなお花が活けられていました。
このようなお心遣いが本当にうれしく思います。
本堂の上を見上げると、「石川三十三所観音霊場第八番」の御詠歌が掲げてありました。
「石川三十三所観音霊場第八番」御詠歌
石川三十三所観音霊場は、最古の郡巡礼地と言われています。
御詠歌
「たえに見る 寺井の水に てる月ハ 春日の里の 法の灯」
妙見寺縁起を置いて下さっていました。
せせらぎ観音堂
観音さまのお顔がとても素敵です。
境内にあった石
さてさて、、、この石は何?
頂いた妙見寺縁起によると、「かつて妙見山頂にあった「霊山碑」の石碑が境内に移建されている。高さ120㎝の自然石」という記載があります。
もしかして、これが「霊山碑」かな?
でも、、120㎝もなかったような感じだしなぁ。。。
いやぁ・・気になるなる。
妙見寺には、素晴らしい寺宝がたくさんあります。
紀吉継墓誌(784年)もその一つ。
日本に19しかない数少ない古代墓誌の一つで、江戸時代旧寺地の裏山から出土しました。
国重要文化財に指定され、現在は大阪市立美術館に安置されています。
アクセス
【所在地】大阪府南河内郡太子町春日1624
【電話】0721-98-0733
【駐車場】あり
【交通アクセス】金剛バス太子線「赤坂町」下車、南へ徒歩3分。
※石川三十三所観音霊場は既に廃霊場となっているため、ご朱印はありません。
観光寺院ではないので、ご配慮ある対応をお願いします。
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