奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)は、奈良県奈良市に鎮座されています。
創建は宝亀2年(771年)。
ここは光仁天皇の父である春日宮天皇(施基親王、志貴皇子、田原天皇とも)が、病気療養のために隠居していた奈良山春日離宮の地で、その地に春日宮天皇を祀ったのに始まるとされています。
初めて訪れた奈良豆比古神社。
この社殿の裏には樹齢1000年以上と伝わる樟の木があり、その神秘的な姿と大きさにとても感動しました。
それでは、奈良豆比古神社へと参りましょう。
奈良豆比古神社は京街道沿いにあります。
般若寺から歩いてやってきました。
ゆっくり歩いて徒歩10分位で到着です。
境内
一の鳥居
境内はとても静かで、ゆったりとした時間が流れているよう。
割拝殿の上部には、奉納された翁舞の額
奈良豆比古神社の翁舞(おきなまい)は、奈良県奈良市に伝わる民俗芸能の翁舞。
能楽の原典といわれ、平成12年(2000年)12月27日に重要無形民俗文化財に指定されています。
拝殿
毎年、秋祭りの宵宮(10月8日夜)には、拝殿にある舞台で翁舞が奉納されています。
本殿
【御祭神】
中殿に平城津比古大神(当地の産土神。奈良豆比古神とも)、左殿に春日宮天皇(施基親王、志貴皇子、田原天皇とも)、右殿に春日王(志貴皇子の子)。
氏子によって、20年毎に御造替が行われているそうで、とっても美しい本殿です。
摂末社
恵比須社
毘沙門天王社
毘沙門天王社の横に今にも倒れそうで・・倒れない・・灯篭がありました。
灯籠の裏には年号の記載があったような。。
「安政」だったような。。。
うろ覚えですみません(-_-;)
福の神社
石瓶神
おやっ!?
こちらの摂社だけ参道があります。
特別待遇されている石瓶神には理由がありました。
宮司さんから聞いたお話によると、お社の中には、春日王が作られた矢などが石の瓶に入れて納められているとか!
「ここから覗くと石の蓋が見えますよ!」っと仰って下さったので覗いてみますと、石のようなものが見えました。
辨財天社
辨財天社の池には、今にも池に落ちそうな柿がっ(笑))
樟の巨樹
割拝殿をくぐらず左手に歩いて行くと、とても大きな樟の木があります。
遠くから見た瞬間・・ゾクゾクっ!・・っとしました。
なんとも神秘的な感じで、まさしく「神霊が宿る木」という雰囲気なのです!!
樹齢1000年以上とされていて、土際の幹囲約12.8m、目通りの幹囲約7.5m、樹高約30m、枝張り約20m。
奈良県の天然記念物に指定されています。
写真では大きさをお伝えしきれていないようで、もどかしいです。。(-_-;)
宮司さんのお話によりますと、宮司さんが子供の頃、ここはジャングルのように木が茂り、神域のため立ち入り禁止だったそうです。
それが今は整備され、誰でもこの素晴らしい樟の木を見る事ができるなんて、有難いことです。
ここを訪れた人の中には、長い時間、この木から離れられない人もいるとか。
それほどに素晴らしい樟の木なのです。
ここはまさしくパワースポットだと思いました♪
資料館
境内横にある資料館を案内して頂きました。
奈良阪町に伝わる古文書や古い絵図、能面の写真などが展示されています。
御神輿も展示されていまして、この御神輿の彫刻が非常に素晴らしかったのです。
宮司さん曰く、左甚五郎の作かもしれないとかっ!!
現在、鑑定中だそうです。
御朱印
高札場
奈良豆比古神社前に高札場があります。
この前の道は京街道。
京都と奈良を往来する入口で、大変重要な場所であったようです。
アクセス
【所在地】奈良県奈良市奈良阪町2489
【電話】0742-23-1025
【御朱印】あり。
【駐車場】未確認。
【奈良豆比古神社資料館】10:00~15:00(要予約)
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