國津神社(くにつじんじゃ)は、奈良県奈良市都祁白石町に鎮座しています。
御祭神は大国主命。
かつて、大和国北東部の古代国・闘鶏(つげ、現・奈良県奈良市旧都祁村)は、闘鶏氏が統治していて、闘鶏国造(つげのくにのみやつこ)が置かれていました。
闘鶏氏は神武天皇の皇子である神八井耳命(かむやいみみのみこと)の後裔だといわれています。
古代ツゲ国の中心地、つげ平野の東方・水湧庄の中央丘陵・字神子尻に大きな白い石があり、古代の信仰を集めていたと伝わります。
国つ神として崇敬せられ、社殿を建立、国津大明神と称せられました。
古代の信仰を集めていた白い石、そして、國津神社が鎮座する地名は白石。
國津神社のキーワードは白い石?
それでは、古代信仰の息吹を感じる國津神社へ参りましょう。
境内
鳥居をくぐると、清々しい世界が広がっていました!
手水舎
祓戸社
そして、御神木の横には「白い石」
都祁には國津神社が二社あります。
南部の南之庄地区の國津神社と、ここ北部の白石地区の國津神社です。
白石地区の國津神社の白い石については、地より生えた白い石をご神体とするという説と、南之庄の國津神社から石を運んできて祀った説に分かれているようです。
が、はてさて?
参道にあった「白い石」は、かつて信仰を集めていた「白い石」なのでしょうか?
ご神体が参道にあるのはちょっとおかしい・・笑
とても気になったので、帰宅後、ネットで調べてみました。
そしたら「白い石」について書かれている記事を発見!
その記事によると、「白い石」は本殿の下にあり、本殿を建てた人と宮司さんしか見ることができない存在であるようです。
そして、参道にある「白い石」は、、、。
いつからか誰かが置いたもので、由来となった白石ではまったくないとのことでした。
これは、勘違いしちゃう人がいるかも知れないですね(汗))。
本殿の後方に聳え立っている木がすごい存在感です!
拝殿
御祭神は大国主命
ご本殿
本殿は床がない状態で白石が覆われているそうです。
拝殿向かって右
拝殿向かって左
明治神宮遥拝所
皇室遥拝所
太鼓蔵
ふと空を見上げると、トビ(鷹?)が気持ち良さそうに飛んでいました♪
休んば(やすんば)
國津神社から見えるこんもりとした2つの山の麓には、雄神神社(おがじんじゃ)が鎮座しています。
田んぼの中に見える叢林は、雄神神社から國津神社へ神様が来られる時に休まれる「休んば(やすんば)」と称されている場所です。
國津神社で境内のお掃除をされていた方に、「休んば」のお話を伺うことができました。(あの方はもしかしたら宮司さんだったのかも!)
國津神社境内から見える一つ目の休んば。
こちらは雄神神社側から見える3つの休んば。
雄神神社の神様が休みながら國津神社へとお渡りになられる「休んば」は、神聖な叢林とされています。
参拝動画
アクセス
【所在地】奈良県奈良市都祁白石町580
【お手洗い】あり
【駐車場】あり
【交通アクセス】奈良交通バス停南白石から徒歩9分
※参考にさせて頂きました:白石國津神社の白石(奈良県奈良市)
奈良県で頂いた御朱印まとめ~神社編~
奈良県で頂いた御朱印まとめ~お寺編~