安楽寺での参拝を終え、同じ生玉寺町を歩く数分。
江戸時代から続く寺町の風情を感じながら、圓通寺(えんつうじ)を訪ねました。
ここは大阪新四十八願所阿弥陀巡礼の第三十一番札所です。
それでは圓通寺へ参りましょう。
所在地: 大阪府大阪市天王寺区生玉寺町5-4
御本尊: 阿弥陀如来
歴史・由緒
江戸時代に形成された寺町の生玉寺町には14ヶ寺が集まっており、圓通寺はその一つとして、古くからこの地で信仰を集めてきた浄土宗の寺院です。
天王寺区の生玉寺町は、大阪の寺町として知られ、多くの寺院が立ち並ぶ静かな一角を形成しています。
圓通寺は阿弥陀如来を御本尊とし、浄土信仰の中心として、地域の人々の心の拠り所となってきました。
阿弥陀巡礼の四十八の願い
阿弥陀如来が法蔵菩薩として修行していた時、すべての人々を救うために立てられた四十八の誓願。
大阪新四十八願所巡礼は、この一つひとつの願を辿る旅です。
圓通寺には第三十一願「国土清浄の願」が配当されています。
【原文】
設我得佛 國土清淨 皆悉照見 十方一切 無量無數 不可思議 諸佛世界 猶如明鏡 覩其面像 若不爾者 不取正覺
【現代語訳】
私が仏となるとき、国土が清浄で、十方の一切無量無数不可思議の諸仏世界を、鏡のように照らし見ることができないならば、私は仏とならない。
【大意】
極楽浄土が清らかで穢れなく、そこから十方の無限の仏国土を鏡のように見ることができるという誓いです。
浄土は清浄で美しく、そこに往生した者は、鏡を見るように十方のあらゆる仏の世界を照らし見ることができます。
これは、浄土が完全に清らかで理想的な修行の場であることを示す阿弥陀如来の慈悲の現れです。
【御詠歌】
わが身さえ 花とみるより くもりなき 法のかがみに 照らすおもかげ
【訳】(このように煩悩に覆われて穢れた)わが身でも、(そのわが身を)花と見なすことができるのである。曇りなき仏法という鏡に照らし出された姿(ならば)。
「くもりなき法のかがみ」という言葉が、第三十一願の清浄な浄土と、そこから十方の仏国土を鏡のように照らし見るという願の意味を美しく表現しています。
境内の見どころ
生玉寺町の寺町の一角に位置する圓通寺。
周辺には多くの寺院が立ち並び、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。
圓通寺本堂
本堂と山門は、大阪大空襲の焼失を免れた貴重な建築物です。
戦火をくぐり抜けた歴史ある建物は、往時の姿を今に伝えています。
鐘楼の鐘は毎朝七時と大晦日に撞かれる
本堂にあげていただき、御本尊の阿弥陀如来にお参りすることができました。
それほど大きくはありませんが、とても美しいお姿の阿弥陀如来様。
静かな本堂の中で、その優美なお姿に手を合わせると、心が穏やかになります。
境内には弁財天社があり、中にはかわいらしい弁財天様がおられると、お話を伺いました。
境内にある弁財天社
また、境内の池中に建つ二重塔は珍しく、見どころの一つです。
池中に建つ二重塔
御朱印
圓通寺の御朱印
大阪新四十八願所阿弥陀巡礼の第三十一番札所としての御朱印をいただくことができます。
アクセス
【所在地】大阪府大阪市天王寺区生玉寺町5-4
【お手洗い】あり
【交通アクセス】Osaka Metro千日前線・谷町線「谷町九丁目」駅より徒歩約5分、近鉄奈良・大阪線「大阪上本町」駅より徒歩約10分
参拝メモ
安楽寺から徒歩数分の距離にあり、同じ日に複数の札所を巡ることができる好立地です。
江戸時代から続く寺町の風情を感じながら、静かに参拝することができました。
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