吉野神宮(よしのじんぐう)は、奈良県吉野郡に鎮座されています。
御祭神は第九十六代後醍醐天皇。
建武中興十五社の一社で、旧社名は吉野宮と言い、旧社格は官幣大社。
吉野神宮は、史跡名勝「吉野山」丈六平に鎮座されています。
大鳥居
表手水舎
神門
後醍醐天皇が延元4年(1339年)に崩御した後、皇子である後村上天皇はその像を彫り、吉水院に安置しました。
明治時代に入って神仏分離により明治6年(1873年)に吉水院を後醍醐天皇社という神社に改め、2年後に吉水神社と改称して後醍醐天皇を祭神とする神社となります。
明治22年(1889年)に、後醍醐天皇を祀る官幣中社吉野宮の創建が、明治天皇の意向で決定し、明治25年(1892年)に社殿が竣工して、吉水神社から後醍醐天皇像を移して遷座祭が斎行されました。
明治34年(1901年)に官幣大社に昇格し、大正7年(1918年)に吉野神宮に改称しました。
拝殿
社殿は昭和7年(1932)の改築で、本殿、拝殿などは全て檜造り。
近代神社建築の代表作として高く評価されています。
摂社三本殿・拝殿
拝殿の右にある摂社は、南から御影神社、船岡神社、滝櫻神社と三棟並び、ともに春日造の銅板葺(もと桧皮葺)、千木、堅魚木があげられています。
御祭神はいづれも後醍醐天皇に忠節を励んで倒れられた方々です。
◆御影神社
御祭神 藤原資朝(日野資朝)、藤原俊基(日野俊基)
◆船岡神社
御祭神 児島範長(のりなが)、児島高徳(たかのり)、櫻山茲俊(これとし)
◆瀧櫻神社
御祭神 土居通益(みちます)、得能通綱(とくのうみちつな)
東門
吉野神宮は紅葉の名所でもあります。
私が訪れた頃はもう紅葉が終わりかけでしたが、東門にあった紅葉がとてもきれいでした。
神門に「吉野神宮境内の環境整備にご協力ください」とありました。
一口百円で、宝物絵馬のハガキ一枚を頂きました。
こちらの宝物絵馬のハガキがとても素晴らしく、気になったので自宅に帰って調べてみました。
そうしましたら、こちらのハガキの写真は「後醍醐天皇笠置遷幸図」貼付絵馬と言い、清水焼の人形を板面に張りつけた珍しいもののようです。
初代伊東陶山(1846-1920)の作品で、縦1.9m、横2.8mあり、吉野神宮へ奉納されたものでした。
吉野神宮 御朱印
【所在地】奈良県吉野郡吉野町吉野山3226
【御朱印】あり
【駐車場】あり(無料駐車場)