法楽寺(ほうらくじ)は、奈良県磯城郡田原本町黒田にある真⾔宗のお寺です。
古事記や日本書紀によりますと、この辺りは第7代孝霊天皇の⿊⽥廬⼾宮(くろだいおどのみや)があったと記されています。
法楽寺は⿊⽥廬⼾宮跡地に建立され、聖徳太子の開基と伝えられています。
ご本尊は⼦安地蔵菩薩⽴像。
孝霊天皇の皇⼦である吉備津彦命(きびつひこのみこと)が桃太郎のモデルと⾔われていることから、ここは「桃太郎誕⽣の地」と呼ばれています。
それでは、「桃太郎誕生の地」に建立された法楽寺へと参りましょう。
境内
「桃太郎誕生の地」と言うことで、かわいい桃太郎が迎えてくれました(笑)。
孝霊天皇の⿊⽥廬⼾宮跡の碑
法楽寺への入り口
法楽寺御由緒
当寺は、孝霊天皇⿊⽥廬⼾宮(こうれいてんのうくろだいおどのみや)跡に建立され、聖徳太子開基にかかるものとされる。
真言宗御室派に属し、慶雲四年(707)には、元明天皇から「黒田山法性護国王院」の号を給い、弘仁年間(810~24)には弘法大師も止住したという。
伽藍坊舎は承元元年(1207)残らず焼失したが、その後再建された。
室町時代二十五宇を数えた盛時を伝える板絵図があるが、今は一堂を残すだけである。
童話の桃太郎は、古事記や日本書紀等からこのあたりが発祥であるとされる。
森の中のような参道をテクテク♪
こちらには「桃太郎伝説発祥の地」のご案内
田原本町には、川から男子が流れてきて神様になった・・っという伝説も残っているとか。
ちなみに、この辺りは「桃の名所」でもあったようで、万葉集にも詠まれています。
「大和の 室原の毛桃 本繁く 言ひてしものを 成らずは止まじ」
まさしくここは、、、桃太郎伝説が生まれた地なのかも知れません。
本堂
とても美しい佇まいの本堂です。
子安地藏と書かれた額が掲げられています。
ご本尊は⼦安地蔵菩薩⽴像。
年代は不詳ですが、かなり古いものとされています。
室町時代には本堂の他に弘法大師の御影堂をはじめ、坊舎二十五宇を数える大伽藍であったようです。
明治維新の際には寺領が廃せられ、子安地藏堂と鐘楼、庫裏を残すのみとなりました。
現在の本堂は、かつての子安地藏堂です。
本堂上部の彫刻も素敵です。
龍
象鼻
田原本御佛三十三ヶ所巡礼の碑
ちょっと、、読みにくいですが(汗)))
本堂には室町時代後期の地藏菩薩坐像さまも。
室町時代の盛時を伝える板絵図
これはすごいですね!
全てが残っていたら、どのような風景だったのでしょう。
鐘楼
室町時代後期の梵鐘で、法楽寺の最盛期を感じることができる貴重なもの。
駐車場から見える本堂
黒田大塚古墳
板絵図にも描かれている「黒田大塚古墳」が近くにあります。
6世紀初頭の前方後円墳で県史跡に指定されています。
動画
お寺の風景を撮影してきました。
アクセス
【所在地】奈良県磯城郡田原本町黒田360-2
【駐車場】あり。
【交通アクセス】近鉄田原本線「⿊⽥駅」から徒歩約5分。
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