関西の寺社めぐり

西宮神社(兵庫県西宮市)|えべっさんの総本社で知る、福を招く神様の歴史と御由緒

西宮神社

9月の終わり、兵庫県西宮市に鎮座する西宮神社(にしのみやじんじゃ)を参拝してきました。

当日は青空が広がる気持ちのよいお天気で、ゆったりと境内を歩きながら参拝することができました。

西宮神社といえば、毎年1月10日に行われる「開門神事 福男選び」で全国的に知られる神社です。

テレビで目にするたびに、一度訪れてみたいと思っていた場所でした。

今回は、実際に参拝した境内の様子とともに、西宮神社の歴史や御由緒、見どころをご紹介します。

それでは、西宮神社へ参りましょう。

 

西宮神社とは

 

西宮神社は、「えべっさん」の愛称で親しまれる福の神・えびす様をお祀りする神社の総本社です。

全国に数多くあるえびす神社の中心として、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。

商売繁盛を願う人々はもちろん、家内安全や開運招福を願って、年間を通して多くの参拝者が訪れています。

 

 

西宮神社の御由緒

 

西宮神社の創建年代は明らかになっていませんが、その始まりには古くから伝わる伝承があります。朱印 #御朱

 

西宮神社由緒

 

その昔、大阪湾は「茅渟(ちぬ)の海」と呼ばれていました。

神戸・和田岬沖に御神像が現れ、それを西宮・鳴尾の漁師が引き上げ、自宅で大切にお祀りしていたそうです。

その後、御神託によって現在の西宮の地へお遷ししたことが、西宮神社の起源と伝えられています。

平安時代後期には、すでに「戎(えびす)」の名が文献に記されており、この頃には広く信仰されていたことがうかがえます。

 

 

漁業の神様から商売繁盛の神様へ

 

えびす様は、鯛と釣竿を持つお姿で親しまれています。

もともとは海から現れた神様として、漁業や航海の安全を守る神様として信仰されていました。

しかし、西宮が西国街道の宿場町として栄え、市が立つようになると、市の神として崇敬されるようになります。

さらに商業の発展とともに、商売繁盛の神様として全国へ信仰が広がっていきました。

室町時代には七福神の一柱として知られるようになり、「えびすかき」と呼ばれる人々が御神影札を各地へ広めたことも、えびす信仰の発展につながったと伝えられています。

江戸時代には徳川幕府から御神影札の版権を得て、西宮神社のえびす様は全国へ広く知られる存在となりました。

 

 

御祭神

 

西宮神社には、次の四柱の神様がお祀りされています。

- 第一殿(東) えびす大神(蛭児大神)
- 第二殿(中央) 天照大御神・大国主大神
- 第三殿(西) 須佐之男大神

主祭神であるえびす大神は、福徳円満や商売繁盛、漁業繁栄などの御神徳で知られ、今も多くの人々から篤く信仰されています。

 

 

十日えびすと福男選び

 

西宮神社を代表する祭事といえば、1月9日から11日にかけて行われる「十日えびす」です。

毎年100万人を超える参拝者が訪れる阪神間最大級のお祭りとして知られています。

特に有名なのが、1月10日午前6時に行われる「開門神事 福男選び」です。

表大門(赤門)が開かれると同時に、本殿まで約200メートルを駆け抜け、一番福・二番福・三番福が選ばれます。

現在では新年の風物詩として全国的にも親しまれていますが、その背景には古くから続く「忌籠(いごもり)」という神事があり、えびす様を静かにお迎えする風習が受け継がれています。

 

 

境内の見どころ

 

表大門(赤門)

西宮神社の象徴ともいえる朱色の表大門は、豊臣秀頼の寄進と伝えられ、桃山時代の建築様式を伝える貴重な建造物です。国の重要文化財にも指定されており、福男選びのスタート地点としても有名です。

 

朱色の表大門(赤門)と鳥居。西宮神社の歴史を感じさせる、印象的な風景です。

 

 

大練塀

境内を囲む大練塀は全長約247メートルにも及び、日本三大練塀の一つに数えられています。室町時代に造られたとされ、現在も歴史を感じさせる堂々とした姿を見ることができます。こちらも国の重要文化財です。

今回は写真に収めることができませんでしたが、次回訪れた際には、ぜひゆっくりと見てみたいと思います。

 

 

本殿

本殿は三つの社殿を連結した「三連春日造(西宮造)」という全国でも珍しい建築様式です。かつての本殿は昭和20年の戦災で焼失しましたが、昭和36年に往時の姿を受け継いで復興されました。

 

西宮神社の拝殿と本殿。三つの社殿が連なる独特の造りが特徴的です。

 

 

9月の西宮神社を歩いて

 

今回訪れた9月末の西宮神社は、十日えびすの賑わいとは違い、とても穏やかな空気が流れていました。

青空の下をゆっくり歩きながら参道を進むと、長い歴史を重ねてきた神社ならではの落ち着いた雰囲気に包まれます。

福男選びの舞台として知られる表大門を実際に目の前で見ると、新年の熱気あふれる光景が思い浮かび、「いつか十日えびすの時期にも訪れてみたい」と感じました。

えびす様が漁業の神様から商売繁盛の神様へと、人々の暮らしに寄り添いながら信仰を広げてきた歴史を知ることで、より深い気持ちで参拝することができた一日でした。

 

 

御朱印

 

参拝を終え、御朱印もいただきました。

西宮神社は、えびす様をお祀りする総本社。こうして御朱印をいただくと、今回の参拝の記念にもなり、またひとつ大切な思い出が増えました。

西宮神社を訪れた記念に、大切に持ち帰りました。

 

福の神・えびす様をお祀りする西宮神社の御朱印。

 

 

アクセス

 

【所在地】兵庫県西宮市社家町1-17
【駐車場】あり(約100台)
【アクセス】阪神本線「西宮駅」から徒歩約5分

西宮神社公式サイト

 

 

 

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